イベント

[和歌山県立近代美術館]

産業と美術のあいだで 印刷術が拓いた楽園
01.前田藤四郎_時計

前田藤四郎《時計》1932年 リノカット、銅凸版

 美術の表現は、美術の周辺からしばしば力を得ています。それは、私たちの生活の実用的な需要に応える産業であることも少なくありません。なかでも印刷術は、美術の表現にもっともよく影響を与えた産業技術のひとつと言えるでしょう。
 日本は、おもに木版の技術により、古くから印刷文化を誇る国です。高度に洗練された浮世絵や書籍、身の回りの品々までが作られてきました。明治に入って、文字の印刷には活版が、図版の印刷には銅版、木口木版、石版の技術が西欧からもたらされて近代的な印刷産業が発展し、多様な技術による印刷物が発行されていきました。
 ひとりひとりの生活のなかにもたらされた印刷物は、新鮮な視覚体験をもたらし、また産業としての印刷の担い手たちのなかにも、実用的な需要に応えるあいだに、印刷技術のなかにある版の創造的な側面に着目する人が現れました。
 そして複製を前提とした挿絵などの制作にとどまらず、印刷術を創作の技法に展開させた版画が広く関心を集めました。油彩画などの画面のなかにも印刷物が描かれ、あるいは貼られ、一般的な絵画のイメージとして統一された絵画空間に異質なものを加えることで、作品の印象を変える効果をあげています。
 本展では、印刷術という一つの産業が、いかに私たちの美術の表現を豊かな、新鮮なものにしてきたかを印刷資料、版画、絵画などを通してご覧いただきます。現在の技術が、美術に与える新しい美術表現を予期しながら、日常に寄り添い、日常を超えていく創造の持つ力を感じ取っていただければと思います。

会 場
和歌山県立近代美術館 2階展示室
期間
2018年4月14日(土)〜 2018年6月24日(日)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始、展示替え期間。
参加費 / 入場料
■企画展 一般510円(410円)、大学生300円(250円)、( )は、20名以上の団体料金。                           
※高校生以下、65才以上、障害者の方は、無料。
※和歌山県内に在学中の外国人留学生無料。
※毎月第4土曜日(4月28日、5月26日、6月23日)は「紀陽文化財団の日」として大学生無料。
開館時間 / 閉館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
スケジュール
■フロアレクチャー(学芸員による展示解説)
【日時】4月29日(日・祝)、5月5日(土・祝)、5月26日(土)、6月23日(土)
いずれも14時〜 (展示室にて、要観覧券)

■こども美術館部 (小学生対象の作品鑑賞会)
【日時】4月28日(土)11時〜 ※開始時間までに要参加登録、参加無料(同伴される保護者は要観覧券)


※イベントの詳細はホームページなどでお問い合わせ下さい。
住 所
〒640-8137   和歌山市吹上一丁目4番14号
電話番号
073-436-8690
ウェブサイト
主催、共催等
【主催】 和歌山県立近代美術館
お問い合わせ先
073-436-8690
アクセス
■JR和歌山駅または南海電鉄和歌山市駅からバスで約10分、「県庁前」下車、徒歩2分
ユニバーサル設備
ベビーカー貸し出し、エレベーター、エスカレーター、スロープ、車いす利用者用駐車場、車いす貸し出し、授乳室、車いす利用者対応トイレ、オストメイト対応トイレ
車いす利用者のための
アクセス経路
施設からのバリアフリーについてのコメント
地下駐車場・1階・2階への移動はエレベーターをご利用いただけます。ベビーカー、車いすの貸し出しもしております。
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