[和歌山県立 紀伊風土記の丘]
夏期企画展「骨の考古学 ~骨から探るわかやまの古代~」展示講座

担当学芸員が夏期企画展についてわかりやすく解説します。

夏期企画展チラシ 夏期企画展チラシ

イベント概要

遺跡の発掘調査で出土する遺物は、土器や石器、瓦などが一般的で、骨は、金属や木製の道具とともに地中に残りにくい性質をもつことから出土はあまり多くありません。しかし、貝塚や古墳、地下水の豊富な遺跡などの特殊な条件下では、骨や貝殻などが残されることがあり、これらの遺物は当時の人々の暮らしや、ときには人物の姿をよみがえらせるさまざまな情報を含んでいます。
 例えば、縄文時代の貝塚である鳴神貝塚(国史跡・和歌山市)では、出土した魚や獣の骨、貝類の分析から、縄文人が干潟や岩場でハマグリやカキなどの貝類を採集し、内湾や河口付近でタイ、アジ、スズキなどの魚を、丘陵ではイノシシやシカを捕らえていた姿が浮かび上がってきます。さらに墓に埋葬された複数の人骨からは、縄文人の性別や年齢、身長などが明らかにされるだけでなく、死者の足を折り曲げて埋葬する習俗の様子や、生前に「抜歯」がおこなわれていたことがわかっています。
また、古墳時代に大規模な塩づくりを行っていた海浜集落として著名な西庄遺跡(和歌山市)では、外洋性の回遊魚や大型魚を狙った漁労活動のほか、シカの角を加工して、刀剣類の部品やカツオ漁用の釣り針や擬似餌などを生産していたようです。
さらに県内の古墳では、埋葬施設である横穴式石室や竪穴式石室に人骨が残されていた例があり、埋葬されたときの様子がわかるだけでなく、他界での生活道具として納められた副葬品などから、埋葬儀礼の様子を垣間見ることもできます。
 本企画展では、こうした和歌山県内の縄文時代から古墳時代の各遺跡から出土した人骨や、動物の骨、貝類などに注目して、歴史の生き証人といえるこれら「骨」の視点から、古代の人びとの生活や埋葬の歴史を探ります。 

開催期間

2020年08月23日(日)

休館・休園日
毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合次の平日)

開催時間

13:3015:30

会場
和歌山県立紀伊風土記の丘
料金
入館料及び資料代が必要 
入館料:一般190円、大学生90円、小・中・高校生、65歳以上無料
問合先
和歌山県立紀伊風土記の丘 
電話:073-471-6123
カテゴリー: ジャンル
  • 歴史
  • 博物学
  • 考古学
  • 民族学
  • 講座・講演
アクセス
電車・バス:JR和歌山駅東口よりバス「紀伊風土記の丘」行終点徒歩5分

自動車:阪和高速道路「和歌山」ICから約5分
主催/共催
和歌山県立紀伊風土記の丘

施設情報

施設名
和歌山県立 紀伊風土記の丘
開館時間/閉館時間
09:00〜16:30(入館は16:00まで)
所在地
〒640-8301
和歌山県和歌山市岩橋1411
電話番号
073-471-6123

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