[「ちひろの生まれた家」記念館]
ちひろ くらしのなかで

いわさきちひろ 生誕地・武生 ピエゾグラフ展

イベント概要

いろいろな部屋に兼用しているこの仕事場(アトリエとは言い難い)にすわっていて、私はまずこの庭の樹々が好きなのである。十年の歳月は、ひろくもない庭の樹木をみんな大きくし、家のまわりから緑がむんむんおしよせる。部屋の二間程前にそそりたっていたとなりのコンクリートの塀には蔦がみごとにのび、庭木の根本には苔がむしてきた。ここで私は結婚十周年を過ぎ、一人息子は九歳になった。そして息子の愛する友達たちも、この家のまわりで共に丈夫で、元気に大きくなっている。家のまわりを走り回るなじみの子どもたちの歓声に、思わず目を細めたりして、私はここで、忙しく仕事をつづけてきた。
あとどのくらいここに住むのか、家を建てるお金が出来るまでのことだろうが、蔦とつるばらと子どもたち、十年の歳月がつくりあげたこの家の生活は、私には本当にすてがたい。 (いわさきちひろ 1960年)

いわさきちひろは、1952年に東京都練馬区下石神井(現ちひろ美術館・東京所在地)に家を建て、家族3人でくらし始めます。後に、絵本画家として活躍するなか、義父母と実母と住み込みのお手伝いさんとその家族を迎え、大家族の主婦として家庭を支えました。ちひろは1974年に55歳で亡くなるまでの22年間をその家でくらし、忙しいなかでも、自分らしく装うことや心地よく住まいをしつらえることを楽しんでいました。1966年には信州の黒姫高原にアトリエを兼ねた山荘を建て、東京の喧騒を離れ、自然に親しむ時間も大切にしていました。そうしたちひろのくらしぶりは、絵のなかにも映し出されています。本展では、ちひろが慈しんだくらしを、ピエゾグラフ作品と資料から紹介します。

《ピエゾグラフとは》
従来の印刷では再現が難しかった中間色の彩色や絵肌の質感を、エプソンのピエゾグラフ技術を用いて、もっとも原画に忠実に再現した作品です※

開催期間

2020年09月18日(金)2020年11月30日(月)

休館: 火曜(祝日の場合は翌日)・年末年始

開催時間

10:0016:00

会場
「ちひろの生まれた家」記念館(館内ギャラリー)企画展示室
料金
記念館入館料:一般300円/高校生以下無料
問合先
「ちひろの生まれた家」記念館
0778-66-7112
カテゴリー: ジャンル
  • 美術
休館日

2020年09月29日(火)/2020年10月06日(火)/2020年10月13日(火)/2020年10月20日(火)/2020年10月27日(火)/2020年11月04日(水)/2020年11月10日(火)/2020年11月17日(火)/2020年11月24日(火)

アクセス
JR北陸本線「武生」駅より徒歩約10分
福井鉄道「越前武生」駅より徒歩約15分
北陸自動車道「武生」ICより約15分(駐車場あり)
主催/共催
主催:(越前市観光協会)「ちひろの生まれた家」記念館・ちひろ美術館

施設情報

施設名
「ちひろの生まれた家」記念館
開館時間/閉館時間
10:00〜16:00(入館は15:30まで)
所在地
〒915-0068
福井県越前市天王町4-14
電話番号
0778-66-7112

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